会陰ヘルニア

2020/02/02
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「えいんへるにあ」会陰部のヘルニア。
会陰部とはお尻周り。ヘルニアは穴から何かが飛び出している状況です。では実際にお尻から何かが飛び出ているのが見えるかと言えば見えません。外観で気付くのは、お尻の辺りが膨らんでいることです。なんだかお尻が腫れて見えます。なかなかイメージし難いのですが、まず太くて短めの筒を想像してください。それが骨盤だとします。筒の穴には大腸と尿道が通っています。穴にはまだ余裕があります。その余ったスペースは筋肉で塞がれています。筒の片側は服腔、つまり内蔵があります。その反対側はお尻です。会陰ヘルニアは筒の内腔の筋肉が薄くなる事で起こります。筋肉が薄くなると腸や尿道が正しい場所に留まっていられなくなります。そして服腔内の臓器も、筋肉が薄くなったことにより生じたスペースに入り込んで来ます。それが酷くなると、お尻の方まで影響が出てきます。この状況を改善するには手術しかありません。そしてこの病気は去勢手術をしていない雄に多い事が分かっています。去勢手術は会陰ヘルニアの予防法のひとつです。