数字の考え方

2019/11/27
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動物の健康管理を数字で行う事があります。例えば体重は何kgですとか。ただ気を付けなくてはならないのは、数字に頼りすぎたり誤魔化されてはいけないと言うことです。
体重2kgのチワワと4kgのチワワがいるとします。どちらが太っていますか?この情報だけでは判断出来ません。触ってみなければ肉付きは分かりません。同じ体格だとしても、筋肉が多いのか脂肪が付いてるのかによっても評価が変わります。食事に関しても注意が必要です。「毎日100gのフードを食べてます。昨日も今日も100g食べました。」元気なのかもしれませんし、調子が少し悪いのかもしれません。いつもは食事の用意を始めるとそわそわするのに昨日と今日は食事を出してからやっとやって来た。いつもならすぐに食べ終るのに今日はいつもの倍以上時間がかかった。同じ量を食べても状態が同じとは限りません。
同じ体格で散歩を30分している子が2頭います。片方の子の散歩は町内を歩いています。もう片方の子は公園まで走って行って、お友だちと遊んで帰りも走ります。エネルギーの消費量に差が出るはずです。必要なエネルギー量も違うので、食事量も違うかもしれません。体重は同じでも、片方の子は太っているかもしれません。数字は他の子と比べる必要はありません。同一個体でも変化はします。触り心地や雰囲気など感性と合わせて初めて役に立つものです。