動物の雌性の病気

2019/09/04
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哺乳類に限らず、鳥類や爬虫類、両生類でも雌性疾患はあります。哺乳類特有なのは乳腺疾患です。哺乳類以外に乳腺がある生き物はいないので、当たり前と言えば当たり前ですが。乳腺炎や乳腺腫瘍が代表です。乳腺が腫れたりシコリが出来たり。殆どが外見的に分かります。外観で分かりにくいのが子宮疾患です。腫瘍もそうですが、内膜炎や蓄膿症等は、ぱっと見ただけでは確認できない事が多くあります。時には陰部から排膿があり、直ぐに絞り込める場合もあります。子宮疾患は犬や猫でも起こりますが、ウサギ・ハリネズミは特に注意が必要です。哺乳類には無い疾患は卵に関する病気です。鳥や爬虫類では卵管脱や卵詰まりで来院する個体が少なくありません。そして卵巣疾はどの動物でも起こりうる病気です。
これら疾患は血尿や血便と間違えられやすく、来院時には進行していて衰弱していたり、血液検査での数値がかなり悪い場合があります。